訪問看護ステーション「ケアポートしもだ」のブログ
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噛むことで脳もいきいき



今回の担当は三木です。                                     

食欲の秋、読書の秋、スポーツの秋、多くの楽しみがある季節がやってきました。
ただ季節の変わり目は体調を崩しやすい時期でもありますので、体調管理には十分お気を付けください。

今回は、噛むことの大切さについて考えてみたいと思います。

先日、研修に参加し、歯科医師の一瀬浩隆先生より「経口摂取につながる口腔ケアとセルフケア能力を高める食事介助方法」について学んできました。

認知症で寝たきりの方に口腔ケアや摂食・嚥下障害の治療を行ったところ、経口摂取ができるようになり、自分で食べる楽しみや会話の楽しみを思い出し、歩いて生活ができるようになったという事例が紹介されました。

三木図1

上のイラストは「ペンフィールドの地図」といい、体の各部位が対応する大脳皮質の領域を示しています。

大脳の表面を覆っているシワシワの部分が「大脳皮質」と呼ばれ、高次機能を司るとても大切なところです。

この地図を立体化すると、下のイラストのようになるそうです。(「脳の中のホムンクルス(小人)」)

体の各部位の大きさが、そのまま対応する脳の面積の広さを表しています。
 
病気の人?ではありません。
三木図2

これらを見ると、歯、舌など口周辺や顔や手からの情報を受け取る部分が大脳全体に占める割合が異常に大きく、それだけ繊細な動きや感覚を持つ重要な器官であることがわかります。

口から食べ物をよく噛んで食べること、更に自分の手で口に運んで食べることで、大脳の広い範囲に影響を与え、脳を活性化する効果は大きいといわれています。

ただし早食いでは脳の活性化は起こりにくく、意識的にしっかり噛むことで五感が刺激され、脳の血流量が増え、脳の神経活動が活発になり、その領域が活性化されると考えられています。

 大事なことは、食事前後の口腔ケア、環境調整、姿勢調整、五感へのアプローチ・・・。

食事の準備の音や「ご飯ができましたよ」という声、周りの風景、美味しそうな盛りつけ、色や匂い、冷温、噛むときの音などを感じながら、自分の手を使ってゆっくり味わって食べることで、多彩な感覚情報が脳に送られ、「美味しい」「懐かしい」「あの人と食べた時があった」などの記憶がよみがえり、次々と脳によい刺激を与えます。

 たとえ、寝たきりで自分で食事ができない方でも、会話や口腔ケアは大事で、刺激を送り続けることでいきいきとした脳を保ち、記憶力の低下を防ぐことにもつながると考えられます。
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by FC2USER961520RVQ  at 12:59 |  未分類 |  comment (0)  |  trackback (0)  |  page top ↑
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